外国人との良好な関係づくり

外国からのお客様をご案内する際に、私が一番大切にしていることが、良好な関係づくりです。


お相手はお客様ではありますが、外の世界からの一時的な滞在者である以上、『日本』という国に対して敬意を持って頂く必要があります。
日本の文化を守ることもガイドとしての重要な使命のひとつだからです。


丁寧な姿勢を保ちながら、しかし主導権は自分がしっかりと握ります。


ではその方法は?→ 以下の三要素です
●着物
●美しい所作&姿勢
●張りのある声


これらの三要素が揃っていると、
『こんにちは、初めまして』
と目を合わせた瞬間から相手の目に『尊敬の念』が浮かびます。


背筋をピンと伸ばし、指先にも足運びにも神経を配りながら、滑舌よく話す。
これらは言葉以上に効果的。


『主導権を握らねば』と躍起になる必要はありません。相手はすでにあなたの手中にあります。あなたは優しく話しかけるだけで良いのです。

しかしこの力は一朝一夕では身につきません。
だからこそ彼らが尊敬してくれるのですから。


私はこれらを茶道で身につけました。


約600年の歴史を持つと言われる茶道。
しかし、最澄が茶そのものを、空海が茶筅を、それぞれ中国から持ち帰ったことを考えれば1200年の歴史を持つと言えるでしょう。

権力者が誰になろうとも、
首都がどこに移ろうとも、
茶道が廃れることはありませんでした。

こんな国は日本だけです。
他国において『文化』とは常に破壊の対象です。文化とは元の権力者の象徴だからです。


では、なぜ茶道はこんなにも長い間、日本人の心を惹きつけてやまないのでしょうか?


その答えは…
ご自身で見つけて頂きたい。
出来れば急がず、ゆっくりと時間を掛けて見つけて頂きたい。
そして一度出た答えも、あなたの成熟度と共に変わっていくでしょうが、その変化をも愉しんで頂きたい。


ご自身の経験を経て心の中から出た言葉ほど、説得力のあるものはありません。


私はそういう生徒さんを育ててみたい。
そして生徒さんと共に自分も成長したい。
それが私を支えている心の中の希望です。

2017年10月01日